てんかん発作の種類と応急処置に関する質問

医療初心者
てんかん発作にはどんな種類があるのですか?

医療専門家
てんかん発作は主に「全般発作」と「部分発作」に分けられます。全般発作は脳全体に広がる発作で、部分発作は特定の脳の部分から始まります。

医療初心者
発作が起こったとき、どう対処すれば良いのでしょうか?

医療専門家
応急処置としては、まず周囲の安全を確保し、発作が終わるまで安静にさせることが重要です。発作中に物を口に入れたり、押さえつけたりすることは避けてください。
てんかん発作の種類と応急処置
てんかんは、脳の神経細胞の異常な電気的活動によって引き起こされる病気であり、さまざまな種類の発作を伴います。ここでは、てんかん発作の主な種類と、発作が起こった際の応急処置について詳しく解説します。
てんかん発作の種類
てんかん発作は、大きく分けて「全般発作」と「部分発作」の2種類に分類されます。これらは、発作が始まる脳の部位によって異なります。
全般発作
全般発作は、脳全体に影響を及ぼす発作です。主な種類は以下の通りです。
1. 強直間代発作(てんかん発作):体が硬直し、その後に全身の筋肉が痙攣します。この発作は、意識が失われることが一般的です。
2. 欠神発作:短時間(数秒程度)意識が消失し、まるでぼーっとしているような状態になります。通常、周囲の人には気づかれにくいです。
3. ミオクロニー発作:身体の一部が突然、短時間で痙攣する現象です。意識は通常保持されています。
部分発作
部分発作は、脳の特定の部分から始まる発作です。以下のように分類されます。
1. 単純部分発作:意識は保持されていますが、特定の身体の部分に異常な動きや感覚が現れます。
2. 複雑部分発作:意識が混乱し、周囲に対する反応が鈍くなります。発作中に行動をすることがありますが、後で記憶がないことが多いです。
てんかん発作の応急処置
発作が起きた際の応急処置は、周囲の人々が正しい対応をすることが求められます。以下に基本的な手順を示します。
1. 周囲の安全を確保:発作を起こしている人が周囲の物にぶつからないように、周りの障害物を取り除きます。
2. 身体を支える:発作中は、身体が痙攣するため、衝撃を和らげるために、地面に横たえます。頭の下に柔らかいものを置いて支えると良いです。
3. 服を緩める:首周りの服を緩めて、呼吸が楽になるようにします。
4. 発作が終わるまで待つ:発作が終わるまで、その場で待ちます。発作は通常、数分で収まります。
5. 意識が戻った後の対応:発作が終わった後、意識が戻ったら、落ち着かせてあげましょう。水分を摂らせることや、必要に応じて医療機関に連絡することも考えます。
注意すべき点
発作中に注意すべき点は以下の通りです。
- 口に物を入れない:発作中に物を口に入れることは危険です。窒息の恐れがあります。
- 押さえつけない:無理に押さえつけることは避け、自然に発作が収まるのを待つことが重要です。
- 医療機関に連絡する:発作が長引く場合や、初めて発作を見た場合は、必ず医療機関に連絡するようにしましょう。
てんかん発作について正しい知識を持ち、いざという時に冷静に行動できるよう心がけましょう。

