血算(CBC)とは何を調べる検査か

医療初心者
血液検査の一つである血算(CBC)について詳しく知りたいのですが、どんなことを調べる検査なのでしょうか?

医療専門家
血算(CBC)は、血液中の赤血球、白血球、血小板の数やそれらの特性を調べる検査です。これによって、貧血や感染症、血液の病気の有無などがわかります。

医療初心者
具体的には、どのような数値が測定されるのでしょうか?また、それらの数値はどのように健康状態に関連しているのですか?

医療専門家
測定される数値には、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット値(Hct)、白血球数(WBC)、血小板数(PLT)などがあります。それぞれが貧血や感染症、出血傾向などの健康状態を示唆します。
血算(CBC)とは
血算(Complete Blood Count、CBC)は、血液中に存在する様々な成分を総合的に評価するための検査です。この検査により、赤血球、白血球、血小板などの数値を測定し、健康状態を把握することができます。血算は、一般的な健康診断や、病気の診断、治療経過のモニタリングに広く用いられています。
血算で調べる項目
血算では、以下の主要な項目が測定されます。
赤血球数(RBC)
赤血球は酸素を運ぶ役割を果たしており、その数が少ないと貧血を示唆します。一般的には、男性で400万〜600万個/μL、女性で350万〜500万個/μLが正常範囲とされています。
ヘモグロビン濃度(Hb)
ヘモグロビンは赤血球内に含まれる酸素を運ぶたんぱく質で、その濃度が低いと貧血を疑うことができます。正常な範囲は、男性で13.5〜17.5 g/dL、女性で12.0〜15.5 g/dLです。
ヘマトクリット値(Hct)
ヘマトクリット値は、血液中の赤血球が占める割合を示し、貧血や脱水症状の評価に役立ちます。正常範囲は、男性で40.7%〜50.3%、女性で36.1%〜44.3%です。
白血球数(WBC)
白血球は体の免疫機能に関与しており、感染症や炎症の指標となります。一般的な正常範囲は、4000〜10000個/μLです。数値が高い場合は感染症や炎症を示唆し、低い場合は免疫力の低下を示すことがあります。
血小板数(PLT)
血小板は血液凝固に関与し、出血傾向の評価に使われます。正常範囲は150000〜450000個/μLです。数値が低い場合は出血リスクが高まり、高い場合は血栓症のリスクが増加します。
血算の重要性
血算は、様々な病気の早期発見や健康状態の評価に非常に重要です。例えば、貧血や感染症、血液疾患の診断に役立ちます。また、治療の効果をモニタリングするためにも利用され、定期的な健康診断の一環として行われることが多いです。
まとめ
血算(CBC)は、血液中の成分を詳細に調べることで、健康状態を把握するための重要な検査です。赤血球、白血球、血小板などの数値は、それぞれの健康状態を反映しており、異常があれば早期の対応が求められます。定期的な血液検査を通じて、自分の健康を管理することが大切です。

