おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の症状についての質問

医療初心者
おたふくかぜの症状にはどんなものがありますか?

医療専門家
おたふくかぜは、主に耳下腺が腫れるのが特徴です。初期症状としては、発熱や頭痛、食欲不振が見られ、その後に腫れが進行します。腫れは通常、片側から始まり、数日後にもう一方にも現れることがあります。

医療初心者
それ以外の症状はないのでしょうか?

医療専門家
はい、他にも喉の痛みや耳の痛み、場合によっては睾丸(こうがん)の腫れ(男性の場合)や膵炎(すいえん)を引き起こすこともあります。ただし、これらの症状はすべての患者に見られるわけではありません。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは?
おたふくかぜ、または流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症です。主に小児に多く見られますが、成人でも感染することがあります。感染力が強く、特に学校や保育園などの集団生活の場で広がりやすいのが特徴です。
主な症状
おたふくかぜの主な症状は、以下の通りです。
耳下腺の腫れ
最も特徴的な症状は、耳の下にある耳下腺(じかせん)が腫れることです。腫れは通常、片側から始まり、数日後にもう一方の耳下腺にも広がります。この腫れは、痛みを伴うことがあり、特に食事中や水分を摂るときに不快感を感じることがあります。
発熱
おたふくかぜに感染すると、一般的に発熱が見られます。発熱は軽度から中程度で、通常38度前後になります。この熱は腫れが進行するにつれて高くなることがあります。
その他の症状
耳下腺の腫れや発熱に加え、以下のような症状が現れることがあります。
- 頭痛:ウイルス感染に伴う体の反応として、頭痛が発生することがあります。
- 食欲不振:腫れや痛みの影響で、食べ物を口にすることが困難になることがあります。
- 喉の痛み:耳下腺の腫れにより、喉の痛みを感じることがあります。
- 耳の痛み:耳下腺が腫れることで、耳にも影響が及ぶことがあります。
- 睾丸の腫れ:特に思春期以降の男性に見られる症状で、睾丸が腫れることがあります。
- 膵炎:まれですが、膵臓に影響を及ぼし、腹痛を引き起こすことがあります。
診断方法
おたふくかぜの診断は、主に症状を基に行われます。医師は、腫れや発熱、その他の症状を確認し、必要に応じて血液検査を行うことがあります。血液検査では、ムンプスウイルスに対する抗体の有無を調べることができます。
予防法
おたふくかぜはワクチン接種が有効な予防法です。日本では、MMRワクチン(麻疹・風疹・おたふくかぜ混合ワクチン)が定期接種されています。ワクチン接種により、感染を予防し、重症化を防ぐことができます。
まとめ
おたふくかぜは、耳下腺の腫れや発熱を引き起こすウイルス感染症です。主に小児に多く見られますが、成人でも感染することがあります。適切な診断と予防策を講じることで、感染を防ぎ、健康を守ることが重要です。ワクチン接種はその最も効果的な方法ですので、定期的な接種を心がけましょう。

