炎症や感染を示す血液検査項目についての質問
医療初心者
血液検査で炎症や感染があるかどうかをどうやって判断するのですか？
医療専門家
血液検査では、炎症や感染を示す特定の数値やマーカーを測定します。例えば、白血球数やC反応性タンパク質（CRP）などが一般的に使用されます。これらの値が基準範囲を超えると、炎症や感染の可能性が示唆されます。
医療初心者
それぞれの項目はどんな意味があるのですか？具体的に教えてもらえますか？
医療専門家
もちろんです。白血球数は免疫系の状態を示し、増加すると感染や炎症を示唆します。CRPは炎症の程度を示す指標で、値が高いと体内で炎症が起こっている可能性が高いです。このように、各項目が健康状態の手がかりになっています。
血液検査における炎症や感染の指標
血液検査は、体内の健康状態を把握するために重要な手段です。その中でも、炎症や感染を示す指標は特に注目されています。ここでは、これらの指標について詳しく解説します。
1. 白血球数（WBC）
白血球（ホワイトブラッドセル）は、体内の免疫機能を担う細胞です。血液中の白血球数が増加すると、通常は感染や炎症が起こっていることを示します。（正常値は約4,000～10,000個/µL）。たとえば、風邪や細菌感染にかかると、体が白血球を増やして病原菌と戦います。逆に、白血球数が極端に低下する場合は、免疫力の低下を示すことがあり、注意が必要です。
2. C反応性タンパク質（CRP）
CRPは、肝臓で産生されるタンパク質で、体内に炎症があるとその値が上昇します。（正常値は0.3 mg/dL以下）。例えば、感染症や自己免疫疾患によりCRP値が上昇することがあります。CRPは、炎症の程度を測る指標として広く用いられています。数値が高いほど、炎症が強いことを示します。
3. 赤血球沈降速度（ESR）
ESRは、赤血球が血液中で沈降する速度を測定するもので、炎症の存在を示す間接的な指標です。（正常値は男性で0～15 mm/h、女性で0～20 mm/h）。炎症があると、赤血球が沈降しやすくなり、沈降速度が速くなります。たとえば、リウマチや感染症ではこの値が上昇することがあります。
4. その他のマーカー
炎症や感染を示す他の血液検査項目もあります。例えば、フィブリノーゲンやインターロイキン-6（IL-6）などがあります。フィブリノーゲンは血液の凝固に関与し、炎症の際に増加します。また、IL-6は炎症反応を引き起こすサイトカインで、感染や炎症の際に上昇します。
炎症や感染が示す健康への影響
炎症や感染は、体のどこかに問題があることを示しています。例えば、慢性的な炎症は心血管疾患や糖尿病、がんなどのリスクを高めることが知られています。そのため、血液検査でこれらの数値を把握し、早期に対処することが重要です。
まとめ
血液検査を通じて得られる炎症や感染の指標は、体の健康状態を知るための重要な手がかりです。白血球数やCRP、ESRなどの数値を理解し、異常があれば医師と相談することが大切です。定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療が可能になり、健康を維持する助けとなります。
