「血算」で体調を知る！初心者向け解説ガイド

血算でわかる体の状態を初心者向けに解説

血算（CBC）とは

血算（Complete Blood Count、略称CBC）は、血液の主要な成分を調べるための検査です。この検査では、赤血球、白血球、血小板の数や、それぞれの成分の特性を把握することができます。血算は、健康診断や病気の診断において非常に重要な役割を果たします。以下に、血算で測定される主な項目について説明します。

主な測定項目

1. 赤血球数（RBC）: 血液中の赤血球の数を示します。赤血球は酸素を運ぶ役割を果たしており、その数が少ないと貧血の可能性があります。
2. ヘモグロビン濃度（Hb）: 血液中のヘモグロビンの量を示します。ヘモグロビンは酸素を結合するタンパク質で、この値が低いと貧血を示唆します。
3. ヘマトクリット（Hct）: 血液中の赤血球の容積比率を示します。これも貧血の評価に役立ちます。
4. 白血球数（WBC）: 体を感染から守る白血球の数を示します。増加している場合、感染症や炎症が疑われます。
5. 血小板数（PLT）: 血液の凝固に関与する血小板の数を示します。これが少ないと出血のリスクが高まります。

貧血とは

貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンの量が正常よりも少ない状態を指します。貧血になると、体は酸素を十分に供給できず、様々な症状が出ることがあります。主な症状には、以下が含まれます。

• 疲れやすい: 酸素が不足すると、体が疲れやすくなります。
• 息切れ: 労力をかけたときに息切れを感じることがあります。
• めまい: 脳に十分な酸素が届かないため、めまいを感じることがあります。

貧血の原因

貧血の原因はさまざまですが、主なものには以下があります。
1. 鉄分不足: 鉄はヘモグロビンを作るために必要な栄養素で、食事からの摂取が不足すると貧血を引き起こします。
2. 慢性疾患: がんや腎疾患などの慢性疾患も貧血を引き起こすことがあります。
3. 失血: 出血が多いと、急激に赤血球が減少し貧血になります。

血算が示す健康状態の重要性

血算は、体の健康状態を把握するための重要なツールです。定期的に血算検査を受けることで、以下のようなことが可能になります。

• 早期発見: 病気の早期発見が可能になり、早期治療に繋がります。
• 健康管理: 自分の健康状態を把握し、必要な生活習慣の改善を行うことができます。
• 治療効果の評価: 治療を受けた後の効果を評価するためにも血算は重要です。

血算は健康診断において欠かせない検査であり、体の状態を知るための第一歩と言えます。定期的に検査を受けることをお勧めします。